イギリス 洗濯洗剤 バイオ ノンバイオ Bio Non-bio どちらが良いのか

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イギリスの洗濯洗剤には「バイオ:Bio」と「ノンバイオ:Non-bio」があるが、自分なりに違いを調べてみた。

基本的に各ブランドから出ている洗濯洗剤それぞれに「バイオ」と「ノンバイオ」があるが、代表として王室御用達の「パーシル」で比較等をしてみた。

Bio:酵素入り
Non-bio:酵素無し

パーシル製品の説明(HPより)

Persil | Dirt Is Good
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パーシルバイオ:Persil bio

Persil Bio Laundry Washing Liquid Detergent removes stains first time, even on a quick wash cycle.
パーシル・バイオ液体洗剤は、短時間の洗濯一回で汚れを落とします。

This liquid detergent is made with plant-based, biodegradable stain removers – tough on stains, kinder to our planet.
この液体洗剤は植物由来の生分解性染み抜き剤で作られており、汚れに強く、私たちの地球に優しい洗剤です。

Persil Bio Laundry Liquid leaves your clothes with 7 days of lasting freshness, even when washed at 30°C.
30°C で洗濯しても、衣類に 7 日間の新鮮さが持続します。

Provides brilliant stain removal, fabric care and freshness.
鮮やかな汚れ落ち、ファブリックケア、爽やかさを提供します。

Our detergent bottle is now 100% recyclable and contains recycled plastic, reducing plastic use and caring for our planet.
洗剤ボトルは100%リサイクル可能な再生プラスチックを使用し、プラスチック使用量の削減と地球環境への配慮を実現しました。

With a new super concentrated formula in a smaller bottle, now you only need 27 ml of detergent per use.
新しい超濃縮処方で、より小さなボトルになり、1回に必要な洗剤は27mlです。

パーシルノンバイオ:Persil non bio

Persil Non Bio Liquid Detergent removes the toughest of stains while being gentle next to sensitive skin, and your clothes.
パーシル・ノンバイオ液体洗剤は、敏感な肌や衣類に優しく、しつこい汚れもしっかり落とします。

This liquid detergent is made with plant-based, biodegradable stain removers – tough on stains, kinder to our planet.
この液体洗剤は植物由来の生分解性染み抜き剤で作られており、汚れに強く、私たちの地球に優しい洗剤です。

Persil Non Bio Liquid is dermatologically tested and gentle next to sensitive skin.
皮膚科学的テストを受けており、敏感肌にも優しい製品です。

Persil’s research into skin care is recognised by the British Skin Foundation.
パーシルのスキンケアに関する研究は、英国皮膚財団からも評価されています。

Our detergent bottle is now 100% recyclable and contains recycled plastic, reducing plastic use and caring for our planet.
洗剤ボトルは100%リサイクル可能な再生プラスチックを使用し、プラスチック使用量の削減と地球環境への配慮を実現しました。

With a new super concentrated formula in a smaller bottle, now you only need 27 ml of detergent per use.
新しい超濃縮処方で、より小さなボトルになり、1回に必要な洗剤は27mlです。

バイオとノンバイオの違い

バイオは洗浄力が強く、ノンバイオは肌に優しい様である。
ただし、ワテが実際に使ってみた感想は、どちらも違いはわからなかった。
(下記のリンクは、パーシルジェルボールでのバイオとノンバイオ)

「酵素:bio」について

酵素は生体内反応の触媒として働く物質(通常はタンパク質)である。
他のすべての触媒と同様に、酵素は平衡定数に影響を与えないし、起こりにくい化学変化を起こさせることもできない。
酵素は活性化エネルギーを低下させるだけの作用をし、これによってその反応がより速く起こるようにさせる。

マクマリー 有機化学概説より

酵素は、こびり付いた汚れ(タンパク質)を分解し、分子量を小さくすることを目的としている。
分子量の小さくなった汚れを水に溶かすのは「界面活性剤」が担当する。
下記に酵素の例を記しておく。

酵素名気質 → 生成物所在
アミラーゼデンプン → マルトース唾液、膵液、麦芽
マルターゼマルトース → グルコース唾液、膵液、腸液、酵母
インベルターゼ
(スクラーゼ)
スクロース → グルコース、フルクトース腸液、酵母
セルラーゼセルロース → セロビオースある種の細菌類
リパーゼ脂肪 → 脂肪酸、グリセリン胃液、膵液
ペプシンタンパク質 → ポリペプチド(ペプトン、プロテオース等)胃液
トリプシンタンパク質 → ペプチド膵液
ペプチターゼペプチド → アミノ酸腸液、酵母
カタラーゼ過酸化水素 → 水+酸素肝臓、血液中
チマーゼ単糖類 → エタノール、二酸化炭素酵母
グルコースイソメラーゼグルコース → フルクトースある種の細菌類
化学の新研究より

こうして考えると、酵素は入っていた方が良いと思う。
そもそも落としたい汚れは、人間の油脂やこびり付いた食べカス等の有機物である。
これらの有機物汚れを分解する酵素を抜くのは、悪手としか思えない。

有機物汚れを分解せずに、でも汚れを落としたい。
どうすればよいか?
日本人の大嫌いな、界面活性剤のパワーで押し切るしか無くない?

イギリスの酵素 VS 日本の界面活性剤

日本ではよく「界面活性剤」が悪者にされている。
赤ちゃん用の洗濯洗剤等を調べると「合成界面活性剤不使用」と謳われるものが出てくる。
「酵素」についてはあまり触れられない。
(「善玉酵素」というパワーワードを発見して、ちょっと震えた)

一方、イギリスでは「バイオノンバイオ問題」ばかりが取り上げられ、「界面活性剤」については特に気にされていない様である。
「ノンバイオ」と表記して、赤ちゃんを表示しておけば、それで許される雰囲気である。

つまり、とりあえず化学を悪者にしたスピリチュアルで片付けて良い話だと思う。

ワテの結論

「酵素」が体にそれほど悪いとは思えない。
そもそも、汚れを落とすために洗濯しているのに、汚れの落ちにくい洗剤を使うことが本末転倒だと思う。
「酵素否定派」は少量残った酵素で皮膚が荒れることを恐れている様であるが、酵素の有無に関わらず洗剤が衣服に残っていることが問題だと思う。


ワテの結論は、「酵素入り洗剤を、既定の半分の量で洗濯する。」

若しくは、どうしても気になるなら、洗剤を使わずに水洗いでいいんじゃないだろうか。
一生洗わないジーンズが許されるんだから、水洗いするだけ御の字でしょ。

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